AT-1京都山城 社長のブログ
ポルシェ初の4ドア 室内は広々 [輸入車]
投稿日時:2009/08/04(火) 10:52
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090804/amr0908040952003-n1.htm
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
2009.8.4 09:49
4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)
私の友人ブライアンは身長2メートルを超えるが、ポルシェ「パナメーラ」の後部座席に余裕を持って座ることができた。頭上にはたっぷりとした空間もあった。まずは、よかった。
パナメーラは独高級車メーカー、ポルシェの新カテゴリーモデルで、ポルシェとして初めての4ドア車だ。ポルシェでは、荷物がたっぷりと積めて幅広い用途で使い勝手のよい大人向けの「グランツーリスモ」(GT)と位置づけており、決してセダンではない。
自動車メーカーも変化しなければ生き残れない。同業フォルクスワーゲン(VW)を子会社化したポルシェは90億ユーロ(約1兆2122億円)の負債を抱え込み、財務状況が悪化している。どのみち、ポルシェの売れ筋は「911」のようなスポーツタイプではなく5人乗りのSUV(スポーツ用多目的車)「カイエン」なのだから、4ドアを開発したからといってポルシェの経営体質が変わってしまうのではないかと嘆くことはない。
10月中旬に市場投入されるパナメーラは、米国での販売価格が8万9800ドル(約851万円)の「パナメーラS」、「パナメーラ4S(4WD)」(9万3800ドル)、「パナメーラターボ(4WD)」(13万2600ドル)の3モデル。1年間で計2万台の販売を計画している。
ポルシェが特に注目しているのは中国市場だ。中国の顧客たちは運転手に運転してもらうことを好む傾向にあるとされる。ライバルはメルセデス・ベンツの「S」および「CLS」、BMWの「7」シリーズ、アウディの「A8」とみられているが、パナメーラはライバル車より明らかに全長が短い。
ドイツでパナメーラの3モデルすべてに試乗することができた。各モデルとも道路に低く吸い付くように走り、上向きのシートポジションとフロントガラス越しの視野は911と同じ。インテリアはポルシェ全モデルのなかでも最高ランクとなっている。シートは美しい革張りで、縫製も丁寧だ。
後部座席は丸みを帯びた形状を採用しているため天井が高く、足下に余裕がある。窓は小さく湾曲しており、視界も良好だ。後部ドアは小さめでメルセデスのSクラスには及ばないが、乗り降りに支障はない。
では、走行感はポルシェらしさを持っているのか?
4Sでアウトバーン(ドイツの高速道路)を走ってみた。時速260キロでも振動はなく、動きもしっかり。アルプスに向かって走っていくとさらに驚かされた。純粋スポーツタイプの911より大型で重いにもかかわらず、走行感は間違いなくポルシェの走りそのものだった。
低速車を抜いていくのは楽しいが、ターボモデルでスムーズな運転をするのはなかなか難しい。オプションのセラミックカーボンブレーキは利きが良すぎるし、突然ターボがかかってしまう。低速時のステアリング感は、高速時に比べるともたつき感があるように思えた。
4Sは400馬力のV型8気筒4.8リットルエンジンを搭載。5秒で時速100キロに達し、最高速度は280キロ。ロール剛性(サスペンションで旋回時に車体の傾斜を抑制する機能)は高く、「スポーツ・プラス」モードで走ると特に実感できる。カーブの連続は楽しく、酔いそうだという後部席の友人のことなど構っていられなかった。
米国仕様車のトランスミッションはすべてダブルクラッチシステムのPDK(ポルシェ・ドッペルクップイング)を採用。米環境保護庁が定める新車の燃費基準には達していないが、信号待ちのアイドリングストップ機能や直接噴射システムの採用で数値は向上している。
デザイナーはポルシェらしさの追求に苦労したという。911のようなリア(後ろ姿)をそのまま4ドア車に用いることはできないからだ。ボンネットの形や比率は気に入ったし、テールライトは911よりかっこいい。問題は丸っこいリアだ。
いずれにせよ、パナメーラは中も外も存在感を持ったポルシェに間違いない。子供たちと一緒に乗りたいと思っていたポルシェファンには最適の車といえるだろう。(ブルームバーグ Jason H. Harper)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090804/amr0908040952003-n1.htm
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
2009.8.4 09:49
4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)
私の友人ブライアンは身長2メートルを超えるが、ポルシェ「パナメーラ」の後部座席に余裕を持って座ることができた。頭上にはたっぷりとした空間もあった。まずは、よかった。
パナメーラは独高級車メーカー、ポルシェの新カテゴリーモデルで、ポルシェとして初めての4ドア車だ。ポルシェでは、荷物がたっぷりと積めて幅広い用途で使い勝手のよい大人向けの「グランツーリスモ」(GT)と位置づけており、決してセダンではない。
自動車メーカーも変化しなければ生き残れない。同業フォルクスワーゲン(VW)を子会社化したポルシェは90億ユーロ(約1兆2122億円)の負債を抱え込み、財務状況が悪化している。どのみち、ポルシェの売れ筋は「911」のようなスポーツタイプではなく5人乗りのSUV(スポーツ用多目的車)「カイエン」なのだから、4ドアを開発したからといってポルシェの経営体質が変わってしまうのではないかと嘆くことはない。
10月中旬に市場投入されるパナメーラは、米国での販売価格が8万9800ドル(約851万円)の「パナメーラS」、「パナメーラ4S(4WD)」(9万3800ドル)、「パナメーラターボ(4WD)」(13万2600ドル)の3モデル。1年間で計2万台の販売を計画している。
ポルシェが特に注目しているのは中国市場だ。中国の顧客たちは運転手に運転してもらうことを好む傾向にあるとされる。ライバルはメルセデス・ベンツの「S」および「CLS」、BMWの「7」シリーズ、アウディの「A8」とみられているが、パナメーラはライバル車より明らかに全長が短い。
ドイツでパナメーラの3モデルすべてに試乗することができた。各モデルとも道路に低く吸い付くように走り、上向きのシートポジションとフロントガラス越しの視野は911と同じ。インテリアはポルシェ全モデルのなかでも最高ランクとなっている。シートは美しい革張りで、縫製も丁寧だ。
後部座席は丸みを帯びた形状を採用しているため天井が高く、足下に余裕がある。窓は小さく湾曲しており、視界も良好だ。後部ドアは小さめでメルセデスのSクラスには及ばないが、乗り降りに支障はない。
では、走行感はポルシェらしさを持っているのか?
4Sでアウトバーン(ドイツの高速道路)を走ってみた。時速260キロでも振動はなく、動きもしっかり。アルプスに向かって走っていくとさらに驚かされた。純粋スポーツタイプの911より大型で重いにもかかわらず、走行感は間違いなくポルシェの走りそのものだった。
低速車を抜いていくのは楽しいが、ターボモデルでスムーズな運転をするのはなかなか難しい。オプションのセラミックカーボンブレーキは利きが良すぎるし、突然ターボがかかってしまう。低速時のステアリング感は、高速時に比べるともたつき感があるように思えた。
4Sは400馬力のV型8気筒4.8リットルエンジンを搭載。5秒で時速100キロに達し、最高速度は280キロ。ロール剛性(サスペンションで旋回時に車体の傾斜を抑制する機能)は高く、「スポーツ・プラス」モードで走ると特に実感できる。カーブの連続は楽しく、酔いそうだという後部席の友人のことなど構っていられなかった。
米国仕様車のトランスミッションはすべてダブルクラッチシステムのPDK(ポルシェ・ドッペルクップイング)を採用。米環境保護庁が定める新車の燃費基準には達していないが、信号待ちのアイドリングストップ機能や直接噴射システムの採用で数値は向上している。
デザイナーはポルシェらしさの追求に苦労したという。911のようなリア(後ろ姿)をそのまま4ドア車に用いることはできないからだ。ボンネットの形や比率は気に入ったし、テールライトは911よりかっこいい。問題は丸っこいリアだ。
いずれにせよ、パナメーラは中も外も存在感を持ったポルシェに間違いない。子供たちと一緒に乗りたいと思っていたポルシェファンには最適の車といえるだろう。(ブルームバーグ Jason H. Harper)
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