AT-1京都山城 社長のブログ 2009/8/11
【スバル インプレッサ spec C 発売】
[スバル] 投稿日時:2009/08/11(火) 10:00
【スバル インプレッサ spec C 発売】加速性能大幅アップと熱ダレ対策の秘密兵器
http://response.jp/issue/2009/0810/article128260_1.html
2009年8月10日
スバル『インプレッサ WRX STI spec C』は、エンジンがベース車両の『インプレッサ WRX STI』から大きく様変わりしている点もポイントだ。
エンジンは加速に主眼が置かれている。まず、ターボのレスポンスを高めるため、軸受け部にボールベアリングを採用して回転フリクションを低減。ECUも専用チューニングを施し、最高出力は227kW(308PS)/6400rpm、最大トルクは422Nm(43.0kgm)/4400rpmとインプレッサ WRX STIと変わらないものの、性能曲線的には加速性能が大幅にアップしている。
さらに、エンジンの全開時間の長いモータースポーツで望まれていた「インタークーラーウォータースプレイ」を標準装備。ラリーのSS区間の終盤など、非常に水温・油温が上がってくる時期にこの機能が働くことで吸気温度の上昇を抑制でき、充填効率を高めることで、エンジン出力のロスを抑えられるという仕組みだ。自動的に噴射する仕組みも選べ、噴射の頻度はラリーのグループNの長いSSでの走行時をベースに、どのぐらいかを決めたという。
また、燃料ポンプの構造まで見直しが行われており、高速コーナーでの高G旋回時でも安定した燃料供給を実現。鞍型のタンクに対し、ポンプとは反対側にあるタンクの底からもトランスファーパイプを通ってチャンバー内に移送できる仕組みで、より燃料を無駄なく使えるというわけだ。これにより、無駄な燃料を積まずに済み、より軽い状態で走りを可能とした。
《デイビー日高》
http://response.jp/issue/2009/0810/article128260_1.html
2009年8月10日
スバル『インプレッサ WRX STI spec C』は、エンジンがベース車両の『インプレッサ WRX STI』から大きく様変わりしている点もポイントだ。
エンジンは加速に主眼が置かれている。まず、ターボのレスポンスを高めるため、軸受け部にボールベアリングを採用して回転フリクションを低減。ECUも専用チューニングを施し、最高出力は227kW(308PS)/6400rpm、最大トルクは422Nm(43.0kgm)/4400rpmとインプレッサ WRX STIと変わらないものの、性能曲線的には加速性能が大幅にアップしている。
さらに、エンジンの全開時間の長いモータースポーツで望まれていた「インタークーラーウォータースプレイ」を標準装備。ラリーのSS区間の終盤など、非常に水温・油温が上がってくる時期にこの機能が働くことで吸気温度の上昇を抑制でき、充填効率を高めることで、エンジン出力のロスを抑えられるという仕組みだ。自動的に噴射する仕組みも選べ、噴射の頻度はラリーのグループNの長いSSでの走行時をベースに、どのぐらいかを決めたという。
また、燃料ポンプの構造まで見直しが行われており、高速コーナーでの高G旋回時でも安定した燃料供給を実現。鞍型のタンクに対し、ポンプとは反対側にあるタンクの底からもトランスファーパイプを通ってチャンバー内に移送できる仕組みで、より燃料を無駄なく使えるというわけだ。これにより、無駄な燃料を積まずに済み、より軽い状態で走りを可能とした。
《デイビー日高》
D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型
[VW シロッコ] 投稿日時:2009/08/11(火) 09:54
【D視点】先祖がえりが話題の…VW ゴルフ 新型
http://response.jp/issue/2009/0810/article128303_1.html
2009年8月10日
1.デザイン重視の珍しい存在
6代目新型『ゴルフ』は、初代ゴルフのデザインを意識したと言われている。確かに、先代の3分割のフロントグリルに対して、新型では一体化したフロントグリルとなっているので、先代との違いは明らかだ。しかし初代との関連付けの説明は強引で、モデルチェンジの話題作りの可能性さえ感じさせてしまう。
サイドからリアビューにかけてデザインを見ていくと、ワイド感を強調しているものの、先代とデザインの基本的な変更の無いことが分かってくる。ボディサイズもほとんど変わっていない。また、1.4リットル直列4気筒TSIエンジンやDSGなど、メカニズムの面でも際立った変更は見当たらない。
注目の燃費では、クラストップの低燃費を実現していた先代に対して、さらに10%強の燃費向上を実現しており、コンセプトは変えずに熟成を図ったとみることができる。乗ってみると、さらにその成果が実感されそうだ。しかし、車両価額も10%強アップしているので、熟成の魅力も相殺されかねない。
そんな訳で新型ゴルフは、性能が魅力のドイツ車の中で、デザインを売りとする珍しい存在となった。初代ゴルフの継承を主張するフロントグリルが変更点だが、全体としては変わらないデザインの狙いを探る。
2.デザインを読み解く
1938年に誕生した『ビートル』(「タイプ1」)は、1992年までに四輪自動車として世界最多の2150万台以上を生産したのみならず、独創的なデザインで歴史に残るクルマになった。途中、『タイプ2』、『タイプ3』、そして『タイプ4』と、新たなクルマを市場に投入するが、ビートルに代わるモデルには育たなかった。
そのような状況の中で、1974年に登場したのが、イタリア人のジョルジェット・ジウジアーロデザインのゴルフなのだ。35年間で2600万台以上を販売し、フォルクスワーゲンの救世主としてのみでなく、名実ともにビートルの後継モデルとなったのだ。
初代ゴルフは、2代、3代、4代そして5代と、モデルチェンジを繰り返しながら、シャープで活発なイタリア娘が、ふっくらとして堅実そうなドイツ娘へと変身していった。5代目に至っては、初代を想像するのが難しいくらいの変わりようだが、正常進化の頂点に到達したような充実感がみなぎっている。
ビートルの轍を踏まないためであろうか、新型ゴルフは、心機一転、神格化された初代ゴルフへの「先祖がえり」を試みた。しかし、変えたい気持ちと、変えたくない気持ちとが葛藤しているうちに、時間切れになってしまった。そう見ると、理解し難いデザインも納得できる。
3.単純なものほど美しい
産業革命により、技術至上主義的な考え方が台頭していた1919年、ワイマール(ドイツ)に造形芸術学校「バウハウス」が設立された。初代校長グロピウス、3代目校長ミースをはじめ、カンディンスキー、モホリ=ナジ、イッテン、そしてブロイアーなどが教鞭をふるった。
当時活躍していた芸術、デザイン、そして建築家などで構成された多彩な教授陣からも分かるように、合理主義的な造形教育を中心にしながらも、表現主義的な要素を含んだ芸術性豊かな作品を生み出した。その後、表現主義は欠落したものの、世界の工業デザインの元祖的存在となっている。
筆者が受けたデザイン教育もバウハウスの系統で、「単純なものほど美しい」という言葉が印象に残っている。同じ風土からは、同じような思想や芸術が育つと言われているが、フォルクスワーゲンのデザインも、バウハウスとの共通性を感じさせる。次期モデルチェンジでは、イタリア女性に秋波を送るのは止めて欲しいものだ。
余談だが、ジウジアーロはゴルフを自分の作品とすることを拒んだとの噂もある。ドイツのデザインが、ゴルフのオリジナルデザインを蝕んでいた可能性は否定できないが、初代ゴルフと、5代目ゴルフとを比べることは、デザインの違いを考える良い題材であることは確かだ。
D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』を上梓した。
《松井孝晏》
http://response.jp/issue/2009/0810/article128303_1.html
2009年8月10日
1.デザイン重視の珍しい存在
6代目新型『ゴルフ』は、初代ゴルフのデザインを意識したと言われている。確かに、先代の3分割のフロントグリルに対して、新型では一体化したフロントグリルとなっているので、先代との違いは明らかだ。しかし初代との関連付けの説明は強引で、モデルチェンジの話題作りの可能性さえ感じさせてしまう。
サイドからリアビューにかけてデザインを見ていくと、ワイド感を強調しているものの、先代とデザインの基本的な変更の無いことが分かってくる。ボディサイズもほとんど変わっていない。また、1.4リットル直列4気筒TSIエンジンやDSGなど、メカニズムの面でも際立った変更は見当たらない。
注目の燃費では、クラストップの低燃費を実現していた先代に対して、さらに10%強の燃費向上を実現しており、コンセプトは変えずに熟成を図ったとみることができる。乗ってみると、さらにその成果が実感されそうだ。しかし、車両価額も10%強アップしているので、熟成の魅力も相殺されかねない。
そんな訳で新型ゴルフは、性能が魅力のドイツ車の中で、デザインを売りとする珍しい存在となった。初代ゴルフの継承を主張するフロントグリルが変更点だが、全体としては変わらないデザインの狙いを探る。
2.デザインを読み解く
1938年に誕生した『ビートル』(「タイプ1」)は、1992年までに四輪自動車として世界最多の2150万台以上を生産したのみならず、独創的なデザインで歴史に残るクルマになった。途中、『タイプ2』、『タイプ3』、そして『タイプ4』と、新たなクルマを市場に投入するが、ビートルに代わるモデルには育たなかった。
そのような状況の中で、1974年に登場したのが、イタリア人のジョルジェット・ジウジアーロデザインのゴルフなのだ。35年間で2600万台以上を販売し、フォルクスワーゲンの救世主としてのみでなく、名実ともにビートルの後継モデルとなったのだ。
初代ゴルフは、2代、3代、4代そして5代と、モデルチェンジを繰り返しながら、シャープで活発なイタリア娘が、ふっくらとして堅実そうなドイツ娘へと変身していった。5代目に至っては、初代を想像するのが難しいくらいの変わりようだが、正常進化の頂点に到達したような充実感がみなぎっている。
ビートルの轍を踏まないためであろうか、新型ゴルフは、心機一転、神格化された初代ゴルフへの「先祖がえり」を試みた。しかし、変えたい気持ちと、変えたくない気持ちとが葛藤しているうちに、時間切れになってしまった。そう見ると、理解し難いデザインも納得できる。
3.単純なものほど美しい
産業革命により、技術至上主義的な考え方が台頭していた1919年、ワイマール(ドイツ)に造形芸術学校「バウハウス」が設立された。初代校長グロピウス、3代目校長ミースをはじめ、カンディンスキー、モホリ=ナジ、イッテン、そしてブロイアーなどが教鞭をふるった。
当時活躍していた芸術、デザイン、そして建築家などで構成された多彩な教授陣からも分かるように、合理主義的な造形教育を中心にしながらも、表現主義的な要素を含んだ芸術性豊かな作品を生み出した。その後、表現主義は欠落したものの、世界の工業デザインの元祖的存在となっている。
筆者が受けたデザイン教育もバウハウスの系統で、「単純なものほど美しい」という言葉が印象に残っている。同じ風土からは、同じような思想や芸術が育つと言われているが、フォルクスワーゲンのデザインも、バウハウスとの共通性を感じさせる。次期モデルチェンジでは、イタリア女性に秋波を送るのは止めて欲しいものだ。
余談だが、ジウジアーロはゴルフを自分の作品とすることを拒んだとの噂もある。ドイツのデザインが、ゴルフのオリジナルデザインを蝕んでいた可能性は否定できないが、初代ゴルフと、5代目ゴルフとを比べることは、デザインの違いを考える良い題材であることは確かだ。
D視点:デザインの視点
筆者:松井孝晏(まつい・たかやす)---デザインジャーナリスト。元日産自動車。「ケンメリ」、「ジャパン」など『スカイライン』のデザインや、社会現象となった『Be-1』、2代目『マーチ』のプロデュースを担当した。東京造形大学教授を経てSTUDIO MATSUI主宰。【D視点】連載を1冊にまとめた『2007【D視点】2003 カーデザインの視点』を上梓した。
《松井孝晏》
2009年8月
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