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【メルセデスベンツ Eクラスクーペ 試乗】女性ユーザーのハートをつかみそう[AT-1京都山城 社長のブログ]
投稿日時:2009/08/27(木) 14:04
【メルセデスベンツ Eクラスクーペ 試乗】女性ユーザーのハートをつかみそう…森口将之
http://response.jp/issue/2009/0826/article128669_1.html
2009年8月26日
インポーターは14年ぶりの『Eクラスクーペ』復活とアナウンスするけれど、実は『CLK』の後継車で、ホイールベースは『Cクラス』と等しい。メカ的にはEよりCのセダンに近いようだ。
でもそれでいい。そもそもクーペはフランス語で「短い」を示す単語が語源。デカいクーペは逆にナンセンスなのだ。しかもセンターピラーレスのキャビンに入ると、セダンとは違うハイバックの前席と、同じデザインでそろえた後席、ワインレッドやキャメルのカラーが、スポーティでパーソナルな空間を演出。セダンのオフィスっぽい雰囲気はない。スーツよりドレスが似合う、特別なクルマであることを静かにアピールしてくる。
ボディがセダンより小さいから、走りはもちろん軽快。でもCクラスよりは落ち着いた身のこなしで、Eクラスの一員であることを教えてくれる。それでいて価格は、作りが凝っているのにセダンと同レベル。なによりボディサイズが日本向きなのがいい。
スタイリングもエレガントだし、「メルセデスはちょっと……」と足踏みしていた裕福な女性ユーザーのハートをつかみそう。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
森口将之|モータージャーナリスト試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。
http://response.jp/issue/2009/0826/article128669_1.html
2009年8月26日
インポーターは14年ぶりの『Eクラスクーペ』復活とアナウンスするけれど、実は『CLK』の後継車で、ホイールベースは『Cクラス』と等しい。メカ的にはEよりCのセダンに近いようだ。
でもそれでいい。そもそもクーペはフランス語で「短い」を示す単語が語源。デカいクーペは逆にナンセンスなのだ。しかもセンターピラーレスのキャビンに入ると、セダンとは違うハイバックの前席と、同じデザインでそろえた後席、ワインレッドやキャメルのカラーが、スポーティでパーソナルな空間を演出。セダンのオフィスっぽい雰囲気はない。スーツよりドレスが似合う、特別なクルマであることを静かにアピールしてくる。
ボディがセダンより小さいから、走りはもちろん軽快。でもCクラスよりは落ち着いた身のこなしで、Eクラスの一員であることを教えてくれる。それでいて価格は、作りが凝っているのにセダンと同レベル。なによりボディサイズが日本向きなのがいい。
スタイリングもエレガントだし、「メルセデスはちょっと……」と足踏みしていた裕福な女性ユーザーのハートをつかみそう。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
森口将之|モータージャーナリスト試乗会以外でヨーロッパに足を運ぶことも多く、自動車以外を含めた欧州の交通事情にも精通している。雑誌、インターネット、ラジオなどさまざまなメディアで活動中。著書に『クルマ社会のリ・デザイン』(共著)、『パリ流 環境社会への挑戦』など。
【VW ゴルフ GTI 日本発表】DSGといえばGTI[AT-1京都山城 社長のブログ]
投稿日時:2009/08/27(木) 14:01
【VW ゴルフ GTI 日本発表】DSGといえばGTI
http://response.jp/issue/2009/0827/article128767_1.html
2009年8月27日
9月5日から販売されるフォルクスワーゲン『ゴルフGTI』のユーザーは、先代モデル(5代目)と同様に、国産車からの乗り換え組が全体のおよそ半分を占めるのではないかといわれている。
25日の発表会見で同社は「GTI以外のグレードはゴルフや『ポロ』からの乗り換えが多いが、GTIについては、『DSGといえばGTI』ということで購入する元国産車ユーザーが多い。5代目GTIの国内ユーザーの半分ぐらいが、国産車からの乗り換え組だ」と話していた。
GTIは国産車ユーザーから、GTI以外のグレードは既存VWユーザーからの乗り換えが多く見られるという。他の輸入車にはあまり見られないようなこうした傾向は、5代目のゴルフ5からだと同社は話す。
「先代は2.0リットル直噴ターボ・エンジンとDSG、さらにはアグレッシブなデザインの組み合わせによって瞬く間に量販グレードにまで成長し、ゴルフ5 シリーズの中でもその割合は20%を超えるようになった。この5代目GTIの人気が、ゴルフ5の人気を長く支えてきたと言っても過言ではない」と同社は話し、6代目GTIへも期待を込めた。
1976年に初代がデビューし30年以上が経った今、GTIは全世界で170万台の販売を記録。日本には2代目から正規輸入され、すでに48000台以上のGTIが販売されてきたが、6代目GTIはゴルフ6シリーズでどれだけの割合を占めるか。『シロッコ』の売れ行きともあわせて気になるところだ。
《大野雅人》
http://response.jp/issue/2009/0827/article128767_1.html
2009年8月27日
9月5日から販売されるフォルクスワーゲン『ゴルフGTI』のユーザーは、先代モデル(5代目)と同様に、国産車からの乗り換え組が全体のおよそ半分を占めるのではないかといわれている。
25日の発表会見で同社は「GTI以外のグレードはゴルフや『ポロ』からの乗り換えが多いが、GTIについては、『DSGといえばGTI』ということで購入する元国産車ユーザーが多い。5代目GTIの国内ユーザーの半分ぐらいが、国産車からの乗り換え組だ」と話していた。
GTIは国産車ユーザーから、GTI以外のグレードは既存VWユーザーからの乗り換えが多く見られるという。他の輸入車にはあまり見られないようなこうした傾向は、5代目のゴルフ5からだと同社は話す。
「先代は2.0リットル直噴ターボ・エンジンとDSG、さらにはアグレッシブなデザインの組み合わせによって瞬く間に量販グレードにまで成長し、ゴルフ5 シリーズの中でもその割合は20%を超えるようになった。この5代目GTIの人気が、ゴルフ5の人気を長く支えてきたと言っても過言ではない」と同社は話し、6代目GTIへも期待を込めた。
1976年に初代がデビューし30年以上が経った今、GTIは全世界で170万台の販売を記録。日本には2代目から正規輸入され、すでに48000台以上のGTIが販売されてきたが、6代目GTIはゴルフ6シリーズでどれだけの割合を占めるか。『シロッコ』の売れ行きともあわせて気になるところだ。
《大野雅人》
ジャガー XJ 新型、予約開始[AT-1京都山城 社長のブログ]
投稿日時:2009/08/18(火) 10:54
ジャガー XJ 新型、予約開始…価格は1000万円から
http://response.jp/issue/2009/0817/article128404_1.html
2009年8月17日
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは17日、ジャガーのフラッグシップモデルであるラグジュアリーセダン、新型『XJ』の日本での販売予定価格を発表、同日より予約注文の受付けを開始した。
6年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型XJのラインナップは、「ラグジュアリー」、「プレミアム・ラグジュアリー」、「ポートフォリオ」に加え、ジャガー史上最強の「スーパースポーツ」を設定。510ps/625Nmを発揮するスーパーチャージドエンジンとクラフトマンシップの贅を尽くしたインテリアや装備を備えた。さらにポートフォリオとスーパースポーツには、スタンダードホイールベースに加え、ロングホイールベースを設定する。
また、独特のシルエットを描くボディにはジャガー独自のアルミニウム技術を採用。強度、安全性の向上に加え、走行性能をも高めた。さらに、リサイクル原料を50%使用した軽量アルミニウム構造を採用し、車両のライフサイクルを通して、再生アルミニウムを使っていない車両に比べ約3tのCO2削減効果があるとしている。
価格はラグジュアリーが1000万円、プレミアム・ラグジュアリーが1150万円、ポートフォリオが1320万円、スーパースポーツが1655万円。
正式な発売は2010年3月の予定。
《編集部》
http://response.jp/issue/2009/0817/article128404_1.html
2009年8月17日
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは17日、ジャガーのフラッグシップモデルであるラグジュアリーセダン、新型『XJ』の日本での販売予定価格を発表、同日より予約注文の受付けを開始した。
6年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型XJのラインナップは、「ラグジュアリー」、「プレミアム・ラグジュアリー」、「ポートフォリオ」に加え、ジャガー史上最強の「スーパースポーツ」を設定。510ps/625Nmを発揮するスーパーチャージドエンジンとクラフトマンシップの贅を尽くしたインテリアや装備を備えた。さらにポートフォリオとスーパースポーツには、スタンダードホイールベースに加え、ロングホイールベースを設定する。
また、独特のシルエットを描くボディにはジャガー独自のアルミニウム技術を採用。強度、安全性の向上に加え、走行性能をも高めた。さらに、リサイクル原料を50%使用した軽量アルミニウム構造を採用し、車両のライフサイクルを通して、再生アルミニウムを使っていない車両に比べ約3tのCO2削減効果があるとしている。
価格はラグジュアリーが1000万円、プレミアム・ラグジュアリーが1150万円、ポートフォリオが1320万円、スーパースポーツが1655万円。
正式な発売は2010年3月の予定。
《編集部》
【ボルボ XC60 試乗】X3やQ5に負けない競争力[AT-1京都山城 社長のブログ]
投稿日時:2009/08/12(水) 09:35
【ボルボ XC60 試乗】X3やQ5に負けない競争力…松下宏
http://response.jp/issue/2009/0811/article128266_1.html
2009年8月11日
ボルボがプレミアム・コンパクト・クロスオーバーと呼ぶモデル。『XC60』の60という数字が示すように、ボルボのラインナップの中間に位置するが、比較的コンパクトなのは全長(4630mm)だけで、1890mmの全幅や1930kgに達する車両重量はかなり大きくて重い。
外観デザインはボルボの新しいアイデンティティを表現すると同時に、クーペ風のスタイリッシュなアッパーボディとSUVらしい力強いロアボディを組み合わせたもの。新鮮な印象と存在感を感じさせている。
210kWに達する3.0リットルターボの動力性能は、重量級のボディに対しても余裕十分。重さを意識させず軽快ささえ感じさせる走りを見せる。足回りはしっかりした感じの乗り味を確保しながら、乗り心地の良さも失っていない。それなりにバランスの取れた足回りだ。
ボルボらしく注目されるのは安全装備。「シティ・セーフティ」と呼ぶ低速走行時の衝突を回避・軽減する世界初の安全装備が全車に標準で設定されている。ほかにも「アダプティブ・クルーズコントロール」や「レーン・デパーチャー・ウォーニング」など、最新の安全装備が割安なセットオプションの設定だ。
599万円の本体価格はライバル車となる『X3』や『Q5』を意識しつつ、それらのモデルに対して割安感を感じさせる水準に設定されている。充実した快適装備を含めて考えると、ますます競争力のある価格設定といえる。
●5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》
http://response.jp/issue/2009/0811/article128266_1.html
2009年8月11日
ボルボがプレミアム・コンパクト・クロスオーバーと呼ぶモデル。『XC60』の60という数字が示すように、ボルボのラインナップの中間に位置するが、比較的コンパクトなのは全長(4630mm)だけで、1890mmの全幅や1930kgに達する車両重量はかなり大きくて重い。
外観デザインはボルボの新しいアイデンティティを表現すると同時に、クーペ風のスタイリッシュなアッパーボディとSUVらしい力強いロアボディを組み合わせたもの。新鮮な印象と存在感を感じさせている。
210kWに達する3.0リットルターボの動力性能は、重量級のボディに対しても余裕十分。重さを意識させず軽快ささえ感じさせる走りを見せる。足回りはしっかりした感じの乗り味を確保しながら、乗り心地の良さも失っていない。それなりにバランスの取れた足回りだ。
ボルボらしく注目されるのは安全装備。「シティ・セーフティ」と呼ぶ低速走行時の衝突を回避・軽減する世界初の安全装備が全車に標準で設定されている。ほかにも「アダプティブ・クルーズコントロール」や「レーン・デパーチャー・ウォーニング」など、最新の安全装備が割安なセットオプションの設定だ。
599万円の本体価格はライバル車となる『X3』や『Q5』を意識しつつ、それらのモデルに対して割安感を感じさせる水準に設定されている。充実した快適装備を含めて考えると、ますます競争力のある価格設定といえる。
●5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。
《松下宏》
ポルシェ初の4ドア 室内は広々[AT-1京都山城 社長のブログ]
投稿日時:2009/08/04(火) 10:52
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090804/amr0908040952003-n1.htm
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
2009.8.4 09:49
4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)
私の友人ブライアンは身長2メートルを超えるが、ポルシェ「パナメーラ」の後部座席に余裕を持って座ることができた。頭上にはたっぷりとした空間もあった。まずは、よかった。
パナメーラは独高級車メーカー、ポルシェの新カテゴリーモデルで、ポルシェとして初めての4ドア車だ。ポルシェでは、荷物がたっぷりと積めて幅広い用途で使い勝手のよい大人向けの「グランツーリスモ」(GT)と位置づけており、決してセダンではない。
自動車メーカーも変化しなければ生き残れない。同業フォルクスワーゲン(VW)を子会社化したポルシェは90億ユーロ(約1兆2122億円)の負債を抱え込み、財務状況が悪化している。どのみち、ポルシェの売れ筋は「911」のようなスポーツタイプではなく5人乗りのSUV(スポーツ用多目的車)「カイエン」なのだから、4ドアを開発したからといってポルシェの経営体質が変わってしまうのではないかと嘆くことはない。
10月中旬に市場投入されるパナメーラは、米国での販売価格が8万9800ドル(約851万円)の「パナメーラS」、「パナメーラ4S(4WD)」(9万3800ドル)、「パナメーラターボ(4WD)」(13万2600ドル)の3モデル。1年間で計2万台の販売を計画している。
ポルシェが特に注目しているのは中国市場だ。中国の顧客たちは運転手に運転してもらうことを好む傾向にあるとされる。ライバルはメルセデス・ベンツの「S」および「CLS」、BMWの「7」シリーズ、アウディの「A8」とみられているが、パナメーラはライバル車より明らかに全長が短い。
ドイツでパナメーラの3モデルすべてに試乗することができた。各モデルとも道路に低く吸い付くように走り、上向きのシートポジションとフロントガラス越しの視野は911と同じ。インテリアはポルシェ全モデルのなかでも最高ランクとなっている。シートは美しい革張りで、縫製も丁寧だ。
後部座席は丸みを帯びた形状を採用しているため天井が高く、足下に余裕がある。窓は小さく湾曲しており、視界も良好だ。後部ドアは小さめでメルセデスのSクラスには及ばないが、乗り降りに支障はない。
では、走行感はポルシェらしさを持っているのか?
4Sでアウトバーン(ドイツの高速道路)を走ってみた。時速260キロでも振動はなく、動きもしっかり。アルプスに向かって走っていくとさらに驚かされた。純粋スポーツタイプの911より大型で重いにもかかわらず、走行感は間違いなくポルシェの走りそのものだった。
低速車を抜いていくのは楽しいが、ターボモデルでスムーズな運転をするのはなかなか難しい。オプションのセラミックカーボンブレーキは利きが良すぎるし、突然ターボがかかってしまう。低速時のステアリング感は、高速時に比べるともたつき感があるように思えた。
4Sは400馬力のV型8気筒4.8リットルエンジンを搭載。5秒で時速100キロに達し、最高速度は280キロ。ロール剛性(サスペンションで旋回時に車体の傾斜を抑制する機能)は高く、「スポーツ・プラス」モードで走ると特に実感できる。カーブの連続は楽しく、酔いそうだという後部席の友人のことなど構っていられなかった。
米国仕様車のトランスミッションはすべてダブルクラッチシステムのPDK(ポルシェ・ドッペルクップイング)を採用。米環境保護庁が定める新車の燃費基準には達していないが、信号待ちのアイドリングストップ機能や直接噴射システムの採用で数値は向上している。
デザイナーはポルシェらしさの追求に苦労したという。911のようなリア(後ろ姿)をそのまま4ドア車に用いることはできないからだ。ボンネットの形や比率は気に入ったし、テールライトは911よりかっこいい。問題は丸っこいリアだ。
いずれにせよ、パナメーラは中も外も存在感を持ったポルシェに間違いない。子供たちと一緒に乗りたいと思っていたポルシェファンには最適の車といえるだろう。(ブルームバーグ Jason H. Harper)
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090804/amr0908040952003-n1.htm
ポルシェ初の4ドア 室内は広々
2009.8.4 09:49
4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)4ドアでありながらポルシェらしさを追求した「パナメーラ」の外観(ポルシェ提供)
私の友人ブライアンは身長2メートルを超えるが、ポルシェ「パナメーラ」の後部座席に余裕を持って座ることができた。頭上にはたっぷりとした空間もあった。まずは、よかった。
パナメーラは独高級車メーカー、ポルシェの新カテゴリーモデルで、ポルシェとして初めての4ドア車だ。ポルシェでは、荷物がたっぷりと積めて幅広い用途で使い勝手のよい大人向けの「グランツーリスモ」(GT)と位置づけており、決してセダンではない。
自動車メーカーも変化しなければ生き残れない。同業フォルクスワーゲン(VW)を子会社化したポルシェは90億ユーロ(約1兆2122億円)の負債を抱え込み、財務状況が悪化している。どのみち、ポルシェの売れ筋は「911」のようなスポーツタイプではなく5人乗りのSUV(スポーツ用多目的車)「カイエン」なのだから、4ドアを開発したからといってポルシェの経営体質が変わってしまうのではないかと嘆くことはない。
10月中旬に市場投入されるパナメーラは、米国での販売価格が8万9800ドル(約851万円)の「パナメーラS」、「パナメーラ4S(4WD)」(9万3800ドル)、「パナメーラターボ(4WD)」(13万2600ドル)の3モデル。1年間で計2万台の販売を計画している。
ポルシェが特に注目しているのは中国市場だ。中国の顧客たちは運転手に運転してもらうことを好む傾向にあるとされる。ライバルはメルセデス・ベンツの「S」および「CLS」、BMWの「7」シリーズ、アウディの「A8」とみられているが、パナメーラはライバル車より明らかに全長が短い。
ドイツでパナメーラの3モデルすべてに試乗することができた。各モデルとも道路に低く吸い付くように走り、上向きのシートポジションとフロントガラス越しの視野は911と同じ。インテリアはポルシェ全モデルのなかでも最高ランクとなっている。シートは美しい革張りで、縫製も丁寧だ。
後部座席は丸みを帯びた形状を採用しているため天井が高く、足下に余裕がある。窓は小さく湾曲しており、視界も良好だ。後部ドアは小さめでメルセデスのSクラスには及ばないが、乗り降りに支障はない。
では、走行感はポルシェらしさを持っているのか?
4Sでアウトバーン(ドイツの高速道路)を走ってみた。時速260キロでも振動はなく、動きもしっかり。アルプスに向かって走っていくとさらに驚かされた。純粋スポーツタイプの911より大型で重いにもかかわらず、走行感は間違いなくポルシェの走りそのものだった。
低速車を抜いていくのは楽しいが、ターボモデルでスムーズな運転をするのはなかなか難しい。オプションのセラミックカーボンブレーキは利きが良すぎるし、突然ターボがかかってしまう。低速時のステアリング感は、高速時に比べるともたつき感があるように思えた。
4Sは400馬力のV型8気筒4.8リットルエンジンを搭載。5秒で時速100キロに達し、最高速度は280キロ。ロール剛性(サスペンションで旋回時に車体の傾斜を抑制する機能)は高く、「スポーツ・プラス」モードで走ると特に実感できる。カーブの連続は楽しく、酔いそうだという後部席の友人のことなど構っていられなかった。
米国仕様車のトランスミッションはすべてダブルクラッチシステムのPDK(ポルシェ・ドッペルクップイング)を採用。米環境保護庁が定める新車の燃費基準には達していないが、信号待ちのアイドリングストップ機能や直接噴射システムの採用で数値は向上している。
デザイナーはポルシェらしさの追求に苦労したという。911のようなリア(後ろ姿)をそのまま4ドア車に用いることはできないからだ。ボンネットの形や比率は気に入ったし、テールライトは911よりかっこいい。問題は丸っこいリアだ。
いずれにせよ、パナメーラは中も外も存在感を持ったポルシェに間違いない。子供たちと一緒に乗りたいと思っていたポルシェファンには最適の車といえるだろう。(ブルームバーグ Jason H. Harper)
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